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日本人が好きな花の代表といえば、ずばり桜ではないでしょうか。
毎年多くの人が見物に訪れ、花見をしたりして楽しんでいる春の風物詩です。
そんな桜ですが、いろいろな種類があるのはご存知だと思いますが、寒緋桜と緋寒桜は知っていますでしょうか。
同じような名前ですが、その違いは何なのでしょうか。
そこで今回は、寒緋桜と緋寒桜の違い、東京の開花時期などについてご紹介していきます。
寒緋桜と緋寒桜の違いとは何?
違いは何かと言いますと、実は同じものなのです。
実は寒緋桜は緋寒桜の別名ですので、違いは一切なく完全に同じ桜を指す言葉です。
最近では寒緋桜のほうが一般的に使われていますが、もともとの正式名称は緋寒桜になります。

簡単に説明をしておきますと、バラ目バラ科サクラ属の小高木で、ソメイヨシノよりも先に俯き気味咲く緋色の桜のことを言います。
原産地は中国になるようで、沖縄では最もメジャーな桜になっており、沖縄では1月から2月にかけて開花をするのが通常です。
では、なぜ別名で寒緋桜という漢字をひっくり返しただけの名前をつけたかと言いますと、実は彼岸桜という桜との違いを区別するためだと言われています。
彼岸桜は「ヒガンザクラ」と読み、「ヒカンザクラ」とは濁点の1字以外はすべて同じ読み方で、非常にややこしいのです。
漢字で書けば全然異なるものとすぐに分かりますが、会話の中では非常に分かりにくく、これではどちらの桜を指しているのか分からなくなってしまうので、漢字をひっくり返して、分かりやすくするという措置がとられたのです。
うんちくのような話になってしまいましたが、覚えておいて損はないことだと思いますので、知らない人に是非教えてあげてくださいね。
ちなみに、これも更なるうんちくですが、実はもう一つ別名がついていて、「カンパヌラタ」とも呼ばれることがあります。
これは知らなかったという人も多いと思いますので、参考までに紹介をしておきますね。
寒緋桜の開花時期、東京はいつぐらい?
寒緋桜の開花時期、東京はいつぐらいかと言いますと、もちろんその年によっても違いますが、2月頃だと考えてもられば大丈夫です。
そこからだんだん北上し、東京は2月頃が通年の平均となっています。
ちなみに、関東より北の地方、東北や北海道では、咲かない桜ということも知っておいてもらえればと思います。
そして花言葉は、「あでやかな美人、あなたに微笑む、気まぐれ」となっています。
なんだか素敵な花言葉だと私は思い、花言葉を聞いて好きになった花の一つです。
木の高さは高いもので10メートル程度にまで成長します。
主には中国や台湾などに分布しており、日本で言えば沖縄や奄美地方が有名です。
開花時期が分かっても、東京のどこでみることが出来るか分からないという人のために、いくつかスポットも紹介しておきます。
まず、北品川にある荏原神社です。
神社の境内に1月の下旬から2月にかけて、見事なピンク色の寒緋桜が咲き誇ります。
もっと詳しく知りたいという人は品川区のホームページで見ごろを教えてくれますので、チェックしてみてくださいね。
また、他にも新宿御苑や上野公園、北の丸公園なんかでもなかなか立派なものを見ることが出来ますよ。
少し寒い時期にいつもと違ったものを楽しむのも、たまにはいいのではないでしょうか。
是非興味のある人は見に行ってもらえればと思っています。
まとめ
寒緋桜と緋寒桜の違いは一切なく、完全に同じものをあらわしていますので、覚えておいてくださいね。
また、開花時期についてですが、東京では、2月頃が一般的です。
あまり見たことがない人のために、荏原神社や上野公園、北の丸公園などのスポットを紹介しましたが、まだまだ他にも見ることの出来る場所はありますので、良かったら探してみてくださいね。
とっても濃いピンク色の素敵な桜ですので、寒い時期に楽しむのも、たまにはいいのではないでしょうか。