八十八夜の新茶が縁起物の理由は?一番茶との違いや美味しい入れ方は?

初夏を感じさせる陽気が続いていますが、八十八夜の季節になるとお茶が美味しいですよね。

お茶の葉も目に鮮やかな新緑になって来ると、夏も近づく八十八夜~♪って歌を思い出される方も多いことでしょう。

しかし、そんな八十八夜の新茶は縁起物って言うけど、それはなぜなのか疑問ですよね。

それには理由があったんです。

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八十八夜の新茶が縁起物の理由とは?

八十八夜とは、立春から数えて88日目のことで、2015年の今年は5月2日(土)になります。

霜に弱いお茶は、この八十八夜を境に遅霜もなくなって、日本各地でこの年最初の新茶の新芽摘みが始まります。

 

  そんな八十八夜の新茶が縁起物と言われている理由は、

・八十八夜に摘んだ新茶には、不老長寿や不老不死の効能があると昔から言い伝えられていること。

・末広がりの八十八という数字が日本ではおめでたい日でもあること。

これらのことから、八十八夜の新茶は縁起物だと言われています。

 

ちなみに、茶葉の新芽は、まだ完全に開ききっていない一つの芽とそのすぐ下の若葉二枚を一緒に摘み取ることから「一芽二葉」や「一芯二葉」とも言われています。

 

静岡 新茶の風景(八十八夜新茶)

 

新茶と一番茶の違いや成分は?

新茶というのは、八十八夜から2週間~3週間の間にかけて、一番最初のお茶の新芽を摘んで作られるお茶のことを言います。

  なので、新茶と一番茶の違いはなく、同じお茶の意味なのです。

そして、それ以降に摘み取られたお茶で作られる二番茶や三番茶のことを番茶と言います。

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  この新茶に含まれている成分には、ビタミンCやカテキン、テニアンという体に有効な成分も豊富に入っています。

特にテニアンには、癒やし効果や気持ちをリラックスさせる効果があるそうです。

ただし、新茶だけでなくお茶には、カフェインや鉄の吸収を阻害するタンニン、結石の一つの原因ともなるシュウ酸なども成分として含まれています。

 

もっとも、新茶(一番茶)に含まれるカフェインやタンニン、シュウ酸などの量は、番茶と比較すると少ないそうですよ。

新茶の美味しい入れ方とは?

  新茶の美味しい入れ方は、

・まず、急須とお茶碗に沸騰したお湯を入れて温めておきます。

・十分に温まった急須の中のお湯を捨て、そこに新茶の茶葉を人数分(1人分約2~3g)を入れます。

・その急須に、冷ましたお湯(約70度)をゆっくりと注ぎ入れます。

・急須に蓋をして、2分間蒸らします。

・最初のお茶碗に入れたお湯を捨て、人数分のお茶碗に順番に少しづつ均等になるようにしながら、最後の1滴まできれいにお茶を注ぎ入れます。

 

  新茶を美味しく入れるポイントは、約70度になるまで冷ましたお湯を急須に入れることです。

こうすることで、八十八夜の新茶の甘くて香りのいい美味しいお茶が楽しめますよ。

まとめ

八十八夜の新茶は甘くて、香りも凄く良いですよね。

しかし、今はほとんどの農家さんで機械摘みが多くなってきたそうです。

八十八夜のお茶摘み歌にもあるように、一昔前まではすべて手摘みだったそうですが、効率化や高齢化が進み、機械摘みになって行ったとか。

ただし、新茶でも極上茶に限っては、新芽を丁寧に手で摘んでいるそうですよ。

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